山伏神楽の舞「権現舞」

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2008年01月28日

山伏神楽の舞「権現舞」

 山伏神楽では、神楽の最後に必ず行われる最も重要な舞です。一見すると獅子舞に似ていますが、獅子舞の獅子は神の使いの聖獣であるのに対し、権現舞の獅子は神様・仏様がその姿を借りて人間の前に現れているもので神そのものを意味しています。
  権現舞は、神仏の法力と獅子の威力によって、人間社会のあらゆる災いを退散させ、人々の安泰を祈祷する舞曲です。
あげものほめ・した舞

した舞 権現様が登場する前の舞で、扇子を持って舞います。
あげものほめ 神仏に供えられた五穀や御酒、お花などのあげものを讃めます。
しとぎ獅子 餅つきの臼のまわりで舞ったり、臼の上で逆立ちをしたりすることもあります。
柱がらみ 新築の家で舞う時は、四方や中央の柱をかじったり、まわったりすることもあります。
頭かじり 希望する観客には舞台にあがってもらい、権現様の大きな口で頭を噛んでもらいます。災難や疫病を退散させることができるといわれます。
胎内くぐり 頭かじりに続いて権現さまの胴の下をくぐります。母親たちは赤ん坊を抱いたり、幼児の手を引いたりして、子ども達の無事な成長を祈ります。
火伏せ 手桶に水を汲み四方に水を振りかけます。また、権現様はひしゃくを口にくわえ、台所や囲炉裏、軒先などを回って火災を防ぐ祈祷を行います。

胎内くぐり・頭かじり

「ネリ」と「クヅシ」 山伏神楽では、初めのうちは面をつけて舞い、途中で舞台に座り後ろ向きになって面をはずしてから素面になって再び舞う演目があります。山の神舞、岩戸開き、天降り、天王舞、五穀舞などです。面をつけた舞を「ネリ」といいます。人間の体を借りた神の化身として託宣や祈祷を行います。後段の面をはずした舞を「クヅシ」といいます。神から人間に戻って舞うもので、神に対する感謝の念や人間の喜びが舞に込められています。
鳥兜の「ニワトリ」 鳥舞や山の神舞をはじめ多くの演目で舞い手が頭に鳥兜をかぶります。ユニークなのは頭頂部にニワトリがついている鳥兜です。ニワトリは天の岩戸に隠れた天照大神に夜明けを告げた神話にもあるように、神と深いつながりがあります。伊勢神宮ではニワトリが神の使いとなっています。ちなみに猛毒の植物のトリカブトは、花の形が鳥兜に良く似ていることから名付けられたようです。
巡行、回り神楽、通り神楽 かつて神楽は集落を回って民家に泊まり一晩神楽を演じていました。回り神楽、通り神楽と呼ばれるこうした風習はほとんど廃れてしまいました。そのなかで、三陸沿岸に残る黒森神楽と鵜鳥神楽は、今でも毎年冬になると交互に沿岸地域を北と南に向かって巡行します。
門打ち(かどうち)
門付け(かどづけ)
地域の家々や商店などを回り、門前に立って芸能を行います。神楽の場合は権現舞です。家の中にあがって小一時間行うこともあります。
御花(みはな) 祭りでの神楽の奉納や公開の公演などは、たいてい無料で見ることができます。ただ素晴らしい神楽を披露していただきますので、お礼の気持ちとして御花(お金やお酒など)を贈りたいものです。幕間に御花御礼と言って、口上とともに金品と名前が読みあげられます。
直会(なおらい) 祭事が終わったあと、供え物のお神酒や食べ物などを下げて、参加者一堂で酒食をともにします。いわゆる打ち上げですが本来は一連の神事に含まれます。

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投稿日:2008年01月28日 08:42

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