2007年12月26日
神楽とは?
(1)民俗芸能とは、どの様な芸能なのか(おさらい)
・民俗芸能・・元々「学術用語」民俗を伴う民間芸能
・民俗行事と祭礼・儀礼に付随して行われる芸能・・・神事など
・民俗芸能の機能・・災いを取り除いて福を招く「除禍招福」の一貫として
村落・集落の構成者対象に行う。
民俗の現場に置いては基本的に鑑賞目的ではない。
(2)民俗芸能としての神楽
・神楽はなぜ民俗芸能なのか・・・元々は、修験や神職の宗教目的に演じられてきたが、
明治時代に神仏分離令などにより民間が受け継ぐようになった。
(3)岩手の神楽について
・岩手県の民俗芸能の半分近くが神楽団体
・山伏修験者が伝えた山伏神楽がほとんど
・神官が携わり神道的解釈で舞う「社風(みやぶり)神楽」が数団体
(4)神楽の種類
・早池峰系神楽 県央から県南まで多彩
岳系 幸田神楽・石鳩岡神楽・胡四王神楽・成田神楽
大償系 土沢神楽・星山神楽・(晴山神楽・鴨沢神楽)
・県北沿岸地方 黒森神楽・鵜鳥神楽・大宮神楽・末前神楽
・一戸・九戸地方 高屋敷神楽・中山神楽・九戸神楽・玉山神楽
・盛岡周辺 篠木神楽・大宮神楽・日戸神楽・見前神楽・大ヶ生山伏神楽・山祇神楽
・円万寺系 円万寺神楽・上根子神楽・小瀬川神楽
・大乗系 和賀大乗神楽・村崎野大乗神楽・宿大乗神楽・上宿和賀神楽・笹間大乗神楽
・南部神楽系 布佐神楽など県南の多くの神楽
・遠野系 八幡神楽・飯豊神楽・似田貝神楽・大出神楽
・県南沿岸 法印神楽 太神楽
(5)神楽の演目
・33演目(式舞・役舞・荒舞・武士舞・女舞・仕組・狂言など)
・式舞、役舞・・・神社や神楽宿など正式な場では必ず舞うとされる6演目程度
(鳥舞・翁・三番叟・松迎・八幡舞・山ノ神・岩戸開きなど)神楽団体によっては異なる。
大乗神楽では、本地垂迹説に基づいた演目なので演目が異なる。
式舞は、演じる場所を清め、神の成り立ちを語り、参会者を言祝ぎ、祈祷し、
幸いを招くストーリーが展開される。
・山伏の験力を示す荒舞
・女舞は、昔の女性観を表しているので女性の怨念などを山伏が鎮める内容が多い。
一方女性の細やかな感情表現の優美な天女や帝童などもある。
・物語性のある武士舞や仕組み・・歴史上の人物の名場面を演じる。
・狂言・・比喩や滑稽さを取り入れた社会風刺的な物語性のある会話による演目。
・手踊り・・神楽の終演や佳境に入った休憩などに民謡などを舞う。
(6)神楽の楽しみ方
・演目の内容を一応理解しておくと舞の所作などが意味を持って鑑賞できる。
・基本的には余興ではないが、まじめにだけ見るものでもないので思いのままに反応しても差し支えない。
・鑑賞する場合、やはりお花を差し上げましょう。
額がその人の考え方で心がこもっていれば額にはこだわらない。
1,000円から3,000円の範囲が相場、合同で出すのも一考。
(7)神楽衆との付き合い
・神楽の人たちは、神に奉仕すると言う高いプライドがあるので考慮してお付き合いを。
権現様や舞台など大変神聖な場所なので大切に取り扱う。神事の時は、神楽さんの行動に従う。
【民俗芸能講座カテゴリーの記事】
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006民俗芸能講座
- 神楽とは? [2007年12月26日 23:24]
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